42歳女性。甲状腺左葉に23×16mm大の腫瘤を認める。この穿刺吸引細胞診所見を示す疾患について正しいものを2つ選べ。

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a 多発性内分泌腫瘍2型の一部として現れることがある

b 予後不良である

c 分子標的薬では、レンバチニブの適応がある

d C細胞が悪性化したものである

e 画像検査で石灰化を認めることがある















正答)c e

細胞診では、核内封入体と核溝を認めるため、乳頭癌の所見である。

a 多発性内分泌腫瘍2型の一部として現れることがあるのは、髄様癌。髄様癌+褐色細胞腫+副甲状腺機能亢進症である。

b 予後不良であるのは、低分化癌や未分化癌。乳頭癌や濾胞癌などの分化癌は予後良好。

c 乳頭癌や濾胞癌=分化癌(術後放射性ヨード療法抵抗性かつ病状進行例)では、レンバチニブソラフェニブの適応がある。

d C細胞(傍濾胞細胞)が悪性化したものは、髄様癌である。乳頭癌は、濾胞上皮細胞が悪性化したものである。

e 乳頭癌は画像検査で石灰化を認めることがある。病理でも認めるため、この所見があっても乳頭癌と診断できる。

甲状腺乳頭癌は細胞所見が特徴的で、甲状腺疾患の中では頻出なので、一瞬で判断できるようにするべし!

「病理編」講義動画では、甲状腺腫瘍の鑑別を詳しく解説している。


私、病理はよくわからないので、いつも何となくで解いてます

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